花と庭

　 向林庵の庭に大きな栗の木があります。普通、栗は一本の木では結実しませんが、この倉方甘栗という品種は自家結実します。クリは害虫に弱いところがありますが、この品種は虫にも強く、ほっておけば春にほうき状の花を咲かせ、秋には沢山の実を付けます。栗拾いというように、栗は木にまだ付いているうちは美味しくありません、落ちているのを拾います。市販のクリより少し甘みが足りない感じがしますが、自分で拾って食べられるのは贅沢な気がします。お寺の人間だけでは食べ切れませんので、たまたま栗を拾った直後に見えたお客さんにはもらって頂きます。　
山梨のアダチさんという方から、電話をいただきました。（平成２０年１０月２９日）。「倉方甘栗なら１００％甘いはず。拾った栗の保存法が悪いか、品種が違っている」。調べてみます。