照栄院の裏庭には数本の梅の木があります。古い木は幹が半分腐食して、添え木でやっと立っている状態ですが、それでも花と実を付けます。向林庵の庭にはしだれ梅があって、こちらは若木ですので、毎年大きく成長しています。ただ実は小さいようです。
お寺に年寄りが沢山いた頃は毎年、梅雨が過ぎた頃、梅の実を集めて、梅干しを作ったものですが、いまでは手が無く、梅酒を作るのがやっとです。梅干しを漬け込むのはそんなに大変ではないのですが、それを天日に干すのに手間が掛かります。にわか雨にでも当てれば一巻の終わりになってしまいます。
実よりも花、そしてその花の馥郁たる香りを楽しんでいます。