表紙 > 住職より > 平成29年8月
阪神タイガースの熱烈なファンではありません、念の為。
当山では、七月にお檀家さんのお盆行事を、八月に永代供養墓にお入りの方のお盆行事を行います。お盆とお盆の間に、行事の前後にしわ寄せする形でたまっている通常の法務をしながら、八月盆の準備を致します。
お盆の法要は施餓鬼会として行います。八月盆の準備で一番手間が掛かるのが、施餓鬼幡(旗)の準備です。五色の色紙を切り抜いて、一つ一つにお経文を書きます。多くのお参りを願いながら、三〇〇本用意しています。法要では、法華経の読誦とお題目の唱和に加えて、幡と水と香、三つの供養を行って頂きます。読経唱題の後、本堂正面でお焼香をして、お墓に移動して幡を立てて頂き、お好きな飲み物を仏様に代わってお飲み頂きます。
幡は如来(仏様)の来迎を請い、香は世界を清涼成らしめ、水は渇きを癒すと考えられています。夏の夜の法要ですので、ビールが人気です。
八月上旬、甲子園が始まります。仕事の合間に居間のテレビで試合を見るのが習慣になっています。試合よりも応援が気になります。私は高校球児ではありませんでしたが吹奏楽部員でしたので、強い野球部のおかげで、アルプススタンドで楽器を吹いた事があります。試合前日の夜に学校に集合して、バスで出発します。試合開始まで桂川のサービスエリアで時間調整をして甲子園に向います。睡眠不足・炎天下と、演奏するには最悪の環境でしたが、高揚感がそれを上回っていたのか、楽しい思い出しか残っていません。何回も行っているのですが、試合の内容は全く覚えていません。
石川龍彦